« 葉への思いを。
たい肥の歴史は古く、西洋では紀元前からアリストテレスが「腐植が植物の食べ物」と唱えており、1800年代の始め頃から農業に本格的に利用されています。
日本においては弥生時代に稲作が始まって以来2000年以上田畑に投入され続けてきました。だから同じ田んぼや畑で延々と収穫が続けられたのです。
即ち土の生命を繋いできたのです。ところが昭和30年頃から近代農業と称して省力化や機械化が普及して化学肥料が使用されるようになり、牛馬の必要もなくなり稲藁(わら)もなくなり、重労働だったたい肥作りは誰もやらなくなりました。
サプリメントのような化学肥料はそれまで先人たちが入れ続けてくれたたい肥のおかげで素晴らしく健全だった田畑の地力のせいで一時的には良く効き、収量も上がりました。
しかしサプリメントはあくまでもサプリメントで主食には成りえませんでした。
肥満体で病気がちの現代人と同じく抵抗力がなく、農薬や殺虫剤、除草剤に頼らなければ収穫出来なくなってしまったのです。
現在の田畑はサプリメント的な部分的な養分の過多と微量要素の不足、微生物やミミズ等生物の不在で非常に不健康であり、瀕死の成人病状態なのです。