線虫の容疑がはれたところで土の中の仕組みを見てみましょう。
生き物の世界では地下でも地上でも、水中でも食べ物が大事である事は理解できます。
空気や水も同じですがそれは普通にあるとして、食べ物が無くなると人間でもおかしくなり常軌を逸脱することがあります。
土壌には絶えず太陽エネルギーが注がれ、その一部分は高等植物により固定されて有機物が生産されます。
この有機物はいずれ枯死して土壌に入り土壌生物の食料になります。
そして土壌生物はこれらの有機物を食べて窒素や炭素、りん酸や加里に分解し無機化します。
更に高等植物はこの無機化された養分に依存しながら太陽の恩恵を受けて成長していき、有機物を創りだし、役目を果たした小枝や葉は落下して再び地中へ戻って土壌生物の食糧になります。この繰り返しを無限に続けてきたのです。