• 線虫容疑者の弁護人として2014年08月25日更新

    ③の場合は寄生ではなく共生なのです。

    線虫は他の菌根菌と同様に植物の根から分泌される物質を栄養にしながら、根が届かないところにある植物の栄養を鞭毛を伸ばして取り寄せ植物に与えて共存しているのです。

    しかし、土中に有機物が無くなると腐植を餌にしている多くの土壌動物や微生物、細菌やウイルスなどの生態系に食物連鎖から生じる大混乱が起きます。

    あるものは休眠し、あるものは共食いしたりして細菌やウイルスなどが大発生します。ミミズの口腔からでるある種の酵素は新鮮な木の葉を数時間で腐らせることが出来ますが、この様な酵素をもつ細菌は腐植が無くなると、普段は見向きもしない新鮮な根に取り付き腐らせるのです。その現場に共生している線虫がいるものですから犯人扱いされてしまうのです。

    細菌は微小なので目立ちませんが線虫は大きいので目立ってしまうのです。

    連作障害は線虫のせいではなく土中の有機物不足による土壌微生物群の食料争奪戦の結果なのです。証拠は最も強力な殺虫剤を撒いて線虫を殺しても連作障害は克服出来ないことで明らかです。