天然林の場合は前述のような繰り返しが永遠に続きますが、これを自己施肥系と言って、ほっておいても植物は無限に成長していき、地中の土壌生物は繁栄を続けます。
一方農地の場合は地上で成長した作物は大部分が収穫され持ち去られます。
例えばキャベツを反当たり10トン収穫して持ち去ったとすると地下では何百億と言う土壌生物が、還って来るべき食料が来ないので大混乱を起こしてしまいます。
微生物群は食糧饑饉で、あるものは休眠し、あるものは絶滅し、共食いも始まり、又別の群は新鮮な根に取り付いたりして地中の生態系は狂い始めるのです。