南米のジャングルにホエザルと言う猿がいます。
この猿はある種の木の実しか食べません、アゲハ蝶の幼虫が柑橘類の葉を好んで食べるように、親は必ず柑橘類の葉に卵を産み付けますが、ホエ猿もこの木の実が主食でこれ以外の木の実はたべません。
この木の実をまるごと食べて種子を糞とともに木の下に落とします、地上にはこの糞を主食にするスカラベ(糞ころがし)と言う昆虫がいて糞と共に種子を地中に埋め込みます。
こうして猿は自分たちの主食になる樹木を増やし、樹木も自分の子孫を少しでも遠くに確実に発芽出来ることができ、糞ころがしもより多くの食糧を安定的に確保できるのです。
このように生物界の食物連鎖には計り知れない掟があって、自分たちの食糧を絶やさないように工夫して実行しているのです。
まして、宿主を攻撃したり食性を変更することは絶対に有り得ないと思われます。それぞれの種は何百万年もの間、この掟を守り続けてきたのです。