• 使い方2014年06月13日更新

    林床の腐植層の形成には驚くほどの年月がかかります。

    一般に普通の混合林では1年間に落葉する葉量は針葉樹、広葉樹、常緑樹、落葉樹ともに平均していて、落葉した葉っぱを林床に敷き詰めると2~3枚が重なる程度と言われています。

    従ってその葉っぱを分解し腐植としてA層を作るには100年かかって1cmと言われています。これは主に樹木が落とす葉や小枝、花や実、それを食べる土壌動物の糞や死骸を微生物が分解して腐植層を作るのですが年月が経過すると下層部から溶けていき樹木や下草に吸収され消費されてしまうのでそんなに厚く堆積することはありません。

    腐植の生産量と消費量の正確な計算値は複雑で紙面が足りませんが、樹木の移植、ポット苗の定植などの場合、初めて農耕地へ投入する場合等は概ね1㎡あたり20kgぐらいが天然の広葉樹林のA層に近い値だと試算できます。

    緑化地の植栽用地造成等の場合や農地での野菜の定植の場合は表面に散布しそのまま植樹、定植して構いませんが、雨水や潅水で流亡する恐れがあるときは既存の土と軽く攪拌すると土壌が安定します。

     

    daihyo