合成化学物質 »
前述したように、現在の農業事情は大変なことになっているのです。
後継者不在、高齢化、TPP問題等とともに農地の疲弊化、耕作地のドーピング状態など米国農業に追いつき、追い越せと言って進めてきた近代機械化大規模農業,化学肥料農法の弊害が顕著になってきたのです。
自動車産業や家電製品はなんとか米国に追いつき肩を並べていますが、農業の方は悪い意味で米国の後を追っているのです。
米国では第2次世界大戦後しばらくしてから農薬の弊害などが叫ばれていたのです。
そして1962年レイチェル・カーソンの著書「沈黙の春」で警告されてます。
およそ10年後の1972年日本では有吉佐和子氏がレイチェルの警告を受けたように「複合汚染」と言う小説を新聞紙上で連載し、後に単行本を発行して日本農業の危機的現状を詳しく報告しました。
その後1997年(日本語訳)に米国のシーア・コルボーン他2名による共著「奪われし未来」で農薬だけではなく工業製品などにも共通する合成化学物質のDDTやPCBなどのホルモン作用撹乱物質について詳しく報告しています。
もう農業だけではなく人類全体の存亡をかけた恐ろしい事態に突入しているのが明らかになってきているのです。