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日照りと豪雨(4)

地上をコンクリートで固めて、地中に雨が浸透しないようにして、全部下水に流してしまう、使う水はコンクリートで固めて無い所から効率よく引っ張ってくる。

水田や小川を無くして遊水機能を不能にして、靴が汚れないようにする。コメを作らずにスマホを作る、中国と日本のように難しい関係をうまく取りまとめるような有能なお上が現れるのを辛抱強く待つしかないのか、次の豪雨が来る前に、と思っています。

 

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日照りと豪雨(3)

地球は水の星と言われるぐらい水の豊富な星です。

しかも水量は一定していて、うまく循環しているのです。

海や湖、森林と土壌がうまくバランスをとって貯水と浄化を行っています。

スマホや車を作るのに水はあまり関係ないし、使ったにしても早く綺麗に排水してしまえば良い訳で、水洗便所とあまり変わりません。

お上もここら辺のことを考えながら国策を練らないと、商工業的志向能力で自然と向き合っても勝ち目は無いと思いますけど。

 

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日照りと豪雨(2)

河川も曲がりくねっていると管理しにくいと言う理由でなるべく直線的に、コンクリートで堤防が築かれています。

都会の商工業地や住宅地も、道路や山際の法面も駐車場や学校の校庭まで泥沼になるのを嫌ってコンクリートで固められています。

おまけに、畑の土壌まで石灰や化学肥料で固められているのです。

そして、水洗便所、風呂、朝シャン、洗濯機、手洗いと清潔志向の高まりで、いろんな化学薬品の混ざった再生困難な水をどんどんコンクリートで作った下水道へ流し、一気に河川へ放流しています。

 

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日照りと豪雨(1)

台風11号と12号に伴う豪雨で九州、四国、中国地方で記録的な水害が発生しました。

記録的と言っても観測史上でと言う事なので、長い地球の歴史から言うと度々あったことだと思われます。

農業や堆肥作りにとって水はなくてはならないものですが、生物にとってももちろん大切なものです。

大切故にお上も水行政には気を使っています。

農業用水を確保するため改善事業と称して農道や用水路をコンクリートで固めてしまいます。

メダカの住むような小川は効率が悪いと言って全部潰されてしまいました。

 

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養分は微生物の数で左右される

植物にとって化学肥料はハンバーグかフライドチキン、サプリメントのようなもので、栄養価は高く、食べやすいものです。

しかし、簡単で手軽だからと言って食べ続けると、肥満、病弱、精神病、イライラして切れやすくなります。

昔のお母さんの作ってくれたご飯は質素であまり美味しくはありませんでした。

でも、空腹だったので残さずに、感謝しながら食べました。

おかげで肥満児は少なく、ほとんど病気などなりませんでした。

だから薬など無縁なものでした。

ハンバーグやフライドチキンは数人の人で何百人もの人が食べる量を作ります。

お母さんはせいぜい家族5~6人分しか作れませんでした。

化学肥料と堆肥作りに似てませんか。

 

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木村さんの不屈の努力があってこそ

自然の歩みは、慌てず、急がずです。

せせこましい現在の世の中で良く自然の歩みに合わせて、木村さんは我慢してきたと思います。

養分のない枯葉のみでも有機物が有る限り、微生物はそれなりの活動をし、それなりの種類が増えていきます。

微生物や細菌の中には空気中に豊富にある窒素分を空気と共に地中に浸透してくるのを取り込む、空中窒素固定菌と言う種類もいます。

ミステリーじみていますが、新しく入ってきた緑葉堆肥の中には今までいなかった種類の微生物がいたのかも知れません。

木村さんの畑には慣行農業の畑より相当多くの微生物が活躍しているはずです。

 

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自画自賛パート2

木村さんは私と会うずっと前から無肥料、無農薬で格闘していました。

私がりんご園を見たときは、ピンポン球ぐらいのりんごしか実っていませんでした。

だから私はやはり肥料が必要ですよ、と忠告したのです。

そして私の作っている緑葉堆肥は窒素分だけでも2.4%含有しているし、水と空気以外なにも入れていませんよ、入れてみますか、と言うと初めて、「うん」と言いました。

私はこれが土作りの起爆剤になったのだと確信してます。

 

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窒素分を増やすには微生物の数を増やすしかない

木村さんの畑ではりんごの木が秋に落とす枯葉と木の下に生える下草ぐらいしか窒素源は無いのです。

枯葉や草はほんの僅かしか窒素分を含有していません。

これは緑葉堆肥を創り始めたきっかけでもありました、緑の葉っぱと枯葉の養分分析をして解ったことですが、枯葉はほとんど窒素分を含有していません。

逆に生育中の緑葉には2.5%前後の窒素分を含有していたのです。

これは鶏糞に含まれる窒素分と同じぐらいです。

 

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木村さんの畑から気がついたこと

植物が育っている土壌にとって大事なものは水と空気、それと窒素、りん酸、カリュウム、その他多くの微量要素です。

その中でも光合成をするための葉緑素を作る酵素を化合するのに窒素は絶対に必要な養分なのです。

しかも品種改良を重ねて果実を大きく、沢山つけるためには相当量の窒素、りん酸が必要になります。

 

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お上には逆らえない

そんなわけで工場建設は泣く泣く諦めました。

その後「津軽・岩木リゾート開発」がどうなったか知りませんが、木村秋則さんの活躍を遠くで知り、お上に反発した木村さんが生き残ったと言うことは、特産農産物を守るにはやはりお上の言うことを聞かずに、土に生命を吹き込む、有機物を農地に鋤込み、土壌微生物の助けを借りなければ永続出来ないことが証明されたのです。

自信を持って緑葉堆肥を創り続けようと改めて思いました。

 

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