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農村の自然環境に対する考え方

数千年前から延々と育まれてきた農村文化のなかでは、自然は汲めども尽きせぬ富の源泉であり、自然の再生力は無限なのだから、労働こそ人間のなすべきことと言う環境破壊の元凶になる発想は元々、人間と自然を区別しない農民のものであり、こうした発想も農村で人口が増える一因なのかもしれない。

 

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工業化社会と農村文化

100年以上前までは工業社会はあまり繁栄してなく、近代工業化への経験は歴史的にほとんどなかったのです。

人類が過去から受け継いだ農民文化を頼りに工業社会を構築していったのです。

農村からの流入が多かった工業化社会では農村出身者が主導権を握る機会が多かったので当然の事だったのでしょう。

このように相変わらず農民文化の遺産を引きずっているところに環境問題、特に自然環境に対する考え方において重要な意味を持っていると考えられます。

 

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資本主義と環境破壊

資本主義を活気づける利子、利潤、投資機会と言うものは、人口と経済の急速な成長なしでは有り得ないものです。

農村はその伝統的な出生率の高さを維持して人口の成長に貢献し、この人口の増大が安価な労働力の供給や市場の拡大をもたらし、経済を活性化させ資本主義の発展の原動力となるのです。

そしてこの様な資本主義的な工業化は農村の存在を前提条件としているだけでなく、意識的に都市化したわけではなく過去の農民と農村の文化の延長線上に出来上がっているのです。

ですから都市と農村は対極にあるわけではなく同時進行で環境を破壊しているのです。

 

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都市と農村

環境問題の本質は人口問題なのですが、人口と環境の問題は常に都市問題なのです。都市への人口集中、農村の人口増大と言う二つの問題から合成されていると言うことが認識されています。

経済の成長は都市で、人口の成長は農村で起きる。日本でもそうだったが世界でも北の都市化した先進国における経済の過剰発展と南の農村人口の急増と言う二つの問題にはさみうちされているのです。

 

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人口の増加と女性の立場

先日、東京都議会で女性の議員が少子化について質問している時に、セクハラ的なヤジを飛ばしたと男性議員が謝っていましたが、女性議員は「女性を侮辱した」と言って怒っていました。

原発のような巨大で危険な技術が開発される背景には人口爆発があり、人口の増大は常に、女性を生殖の道具とみなし低い地位に拘束する社会構造があったわけで、そこから脱却すべく、女性の地位向上を実現している女性議員が「産まないのか」とヤジられたぐらいで「侮辱された」と訴えるより、あなたたちが無能だったからこんなに世の中を汚染してしまった。

子供なんか産めるわけないでしょう。

私たちには本能的に危険が迫っているのを感じているんですよ、と言ってやれば良かったのにとおもってます。

 

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人口は自然には増えない

環境問題の根本は人口の増加にあると言われますが、自然破壊とか環境汚染とか天然資源の枯渇とかと同列に論じることはできません。

なぜなら、人口問題はあくまで人類の自由な選択によって左右されるからです。

汚染や工業化、既に大気中に放出されてしまった放射能やフロンガスは、既成のシステムの巨大な惰性が働くので個々人の選択や決意ではどうすることもできません。

しかし、根本にある人口問題は個々人の選択や意思でなんとかなると思われます、突破口は残されているのです。

現在の日本では少子化が進んでいますが、経済的に商工業界は困っていますが、環境問題的には破滅を回避してるのかもしれません。

 

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環境問題の根本は人口の増加にある。

前述したと思いますが世界の人口は2030年に80億人、2050年には100億人と試算されてます。

ですからその人たちの食糧と居住するスペースを確保するのは大変なことです。

仮に100億人になったとすると、一人あたり僅かに小学校の校庭程の土地しか確保できず、ここで人類以外の全ての生物も生きていかなければなりません。

これはほとんど不可能です。しかも人類は食料として全ての生物を食べ尽くしてしまうでしょう。そんなに遠くない未来です。

 

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人類に刻み込まれたもう一つのDNA

子供達が無意識に大地との関係を持とうとする行為は、人類が発生した当時に利己的ではあるが大地や植物との関係は生きていく上で大事だと言うことをDNAに刻みこんだのでしょう。

年老いたインデイアンが、生命の元である土から離れた椅子に腰掛ける代わりに、大地に座るように。

インデイアンにとっては、地面に座り込んだり横になったりしたほうが、頭も冴えるし感覚も研ぎ澄まされる。

昔のラコタ族インデイアンは、人間の心が自然から離れるとかたくなになってしまうことを知っていたのでしょう。子供達のように。

 

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地球は人間のものではない、と言うこと

アメリカ生まれのエコロジー思想家ジム・ノルマンはこう言っている。

巨大なブルドーザーよろしく、環境に無残な爪痕を残しながら邁進する現代文化は、せいぜいその財政年度の要求に基づく環境政策しか打ち出せないという大きな欠陥を抱えている。

私たちは、子供たちが失われた自然とのつながりを本能的に認知しても(それは感情的な経路で発現することが多いが)危ないとか、汚れるとか、それを青臭い子供っぽい空想だというふうに決め付けて止めさせる。現代文明に犯されて、自然から遠のいた大人たちの勝手な思い込みがそうさせるみたいです。

 

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今の時代に生きる人が残さなければいけないこと

今を生きる我々が滅びるのは自業自得、利己主義的DNAがなせる罪として、仕方のないことかもしれませんが、

これから先の時代に生きていかなければならない子孫のために残さなければならないもの、初心に戻って愚直に微生物と木の葉だけは残しておかなければ、

又、イチから始めることすら困難なことになってしまうかも知れません。

 

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