葉を想うBlog
  • 廃棄物処理法との軋轢(あつれき)2014年06月19日更新

    我々の宝物である緑の葉っぱが沢山排出されるのは街路樹や公園樹で、持ち主は自治体で担当者は公務員で法律には一番従順な遵法主義者が多かったのです。

    ここから法律との戦いが始まったのです。早速六法全書を購入し「清掃及び廃棄物処理法」を第1条から読み始めました。

    本来は瀕死の耕作地の地力を再生し土に生命を、と始めた堆肥作りよりも法律と取り組む日々が続きました。

     

    キュウリ

  • 緑葉たい肥の悩み?2014年06月18日更新

    我々は緑の葉っぱは宝物、これからの農業にとって必要不可欠なものと自信をもって断言出来ますが、世の中はなかなか思うようにはいかないものです。

    我々にとって宝物の緑の葉っぱは剪定作業や手入れによって切り取られると、法律的には一般廃棄物に指定されているのです。

    ですから剪定作業をして処分場へ剪定枝葉を運ぶ植木屋さんの車は廃棄物処理法上は廃棄物収集運搬の許可が必要ですし、処分する場所も中間処理施設や最終処分場の許可が必要なのです。

    許可を取れば済むことですが、我々は緑葉たい肥を生産販売したいのが目的なので廃棄物処理業の許可は違和感がありました。

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  • 緑葉たい肥の原料は?2014年06月16日更新

    街路樹や公園樹、個人宅の庭園樹など、人工的に植栽された樹木は必ず手入れ(剪定作業)が必要です。

    この剪定作業によって切り取られた剪定枝葉は一般廃棄物として膨大な量が排出され都市ゴミの処理を圧迫しています。

    この剪定枝葉は緑の葉っぱと小枝が大部分ですので、これを造園業者さんから持ち込んでもらってます。生育中の緑の葉っぱは緑化事業や農業にとって宝物なのです。

     

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  • 使い方2014年06月13日更新

    林床の腐植層の形成には驚くほどの年月がかかります。

    一般に普通の混合林では1年間に落葉する葉量は針葉樹、広葉樹、常緑樹、落葉樹ともに平均していて、落葉した葉っぱを林床に敷き詰めると2~3枚が重なる程度と言われています。

    従ってその葉っぱを分解し腐植としてA層を作るには100年かかって1cmと言われています。これは主に樹木が落とす葉や小枝、花や実、それを食べる土壌動物の糞や死骸を微生物が分解して腐植層を作るのですが年月が経過すると下層部から溶けていき樹木や下草に吸収され消費されてしまうのでそんなに厚く堆積することはありません。

    腐植の生産量と消費量の正確な計算値は複雑で紙面が足りませんが、樹木の移植、ポット苗の定植などの場合、初めて農耕地へ投入する場合等は概ね1㎡あたり20kgぐらいが天然の広葉樹林のA層に近い値だと試算できます。

    緑化地の植栽用地造成等の場合や農地での野菜の定植の場合は表面に散布しそのまま植樹、定植して構いませんが、雨水や潅水で流亡する恐れがあるときは既存の土と軽く攪拌すると土壌が安定します。

     

    daihyo

  • 何に効くの?2014年06月12日更新

    森林の林床を覆っているA層が樹木の成長に欠かすことが出来ない「良い土壌」であることは世界中の農耕者は知っています。

    だから昔は焼き畑農業や広葉樹林の開墾が盛んに行われていたし、たい肥や肥料に気づくまでは林床を利用して農耕を行い、養分を使い果たすと別の場所へ移動していたのです。

    ですからA層に限りなく近づけるように作られた緑葉たい肥は全ての植物の発芽、成長に効果があります。部分的な肥料効果は化学肥料にかないませんが、大きな違いは土に生命を吹き込み生きた生態系を形成することで化成肥料では供給することが出来ない、植物にとって必要な微量要素を与えます。

    土壌動物や微生物と協同して必要な時に必要な量を供給して真に健康な植物に育てるのです。効くと言うよりも植物が植物らしく普通に育つと言うことです。

     

    a

  • なぜ緑葉たい肥?何がいいの?2014年06月11日更新

    植物が育つのに「良い土壌」とはどんな土壌なのか?通気性や通水性が良くしかも保水力が有り、栄養(肥料成分)が充分で保肥力が有ると言う矛盾した幾つもの条件をクリアしなければなりません。

    人工的に調合しても部分的にはクリア出来ますが全てを満たすことは困難です。

    要するに定義が無いのです。

    そこで我々は森林の林床にある表層土(学術的にはA層)を理想の「良い土壌」と定義して、それに近づけるような土作り、たい肥作りを目指したのです。

    林床は樹木が自分自身が成長する為の自己施肥系と言われる生態系を動物や昆虫、微生物と協同して形成しています。更に子孫を残し繁殖するように林床に種子を落とし、発芽させ成長出来るように準備された産床でもあるのですから、植物にとって悪いわけがありませんし、これ以上の植物にとっての「良い土壌」は有り得ないと確信しました。

     

    mori

  • 緑葉たい肥とは2014年06月09日更新

    これまでのたい肥は稲藁、落ち葉、樹皮、籾殻などC/N比の高い窒素分をほとんど含まない原料だったので人糞尿や畜糞尿などを添加して窒素分を補っていたのです。

    現在では人糞尿は使用できず、畜糞尿は与えてる餌が高濃度高栄養配合飼料で抗生物質やホルモン剤などの添加物が入っており、昔の畜糞尿とは別のものになっているので化学肥料とあまりかわらなくなってしまいました。

    ところが生育中の緑の葉っぱを養分分析してみると窒素含有量は鶏糞と同じぐらい有り、しかも土壌生物が好む蛋白質や植物性脂肪、その他多くの微量要素が素材そのものの中に含まれていたのです。

    これは粗大なものはまず土壌生物(ミミズ、トビムシ等)が食べその糞や食べかすを微生物が分解するので発酵、完熟がすごく早まります。

    このことに気づいたのは我々が日本で最初です。そんなことから緑葉堆肥と名づけて生産販売を始めました。40年も前のことです。

     

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  • 緑葉たい肥について2014年06月07日更新

    有機物の不足した畑は土壌が無機化していき生命体のいない死んだ土に近づいていきます。

    微生物のエサは有機物に含まれる窒素や炭素、その他の微量要素で、主に窒素を得るために有機物を分解し腐植を創ります。

    分解された窒素やその他の微量要素は水に溶けて植物の栄養になります。

    従って、たい肥の原料は窒素を多く含有する素材ほど早く熟成し栄養価の高いたい肥になります。

    稲藁、落ち葉、籾殻、木材チップ、樹皮等をたい肥の原料に選ぶのに比べ、生育中の緑の葉っぱは驚くほど多くの窒素や微量要素を含有しているのです。

    瀕死の畑の生命を繋ぐため我々はたい肥の原料に緑の葉っぱを選びました。

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  • 堆肥の材料について2014年06月06日更新

    昭和40年の後半から50年にかけて近代農業の弊害、化成肥料や農薬の悪影響に気づき始めた人たちによって、生態系農業や有機農業が叫ばれ、堆肥の重要性が言われるようになりました。

    その時の研究者による著書に堆肥の材料の一覧表が載っていましたので列挙してみます。

    藁(わら)、作物のから、牛豚糞尿、きゅう肥、鶏糞、野草、落ち葉、オガ屑、チップ、バーク,椎茸えのきなどの廃材、米ぬか、油粕、豆腐粕、山土、骨粉、魚粉、魚粕、食堂や加工場の残渣、微生物資材,などなどです。緑葉、剪定枝葉は入っていないのです。

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  • たい肥について2014年06月05日更新

    たい肥の歴史は古く、西洋では紀元前からアリストテレスが「腐植が植物の食べ物」と唱えており、1800年代の始め頃から農業に本格的に利用されています。

    日本においては弥生時代に稲作が始まって以来2000年以上田畑に投入され続けてきました。だから同じ田んぼや畑で延々と収穫が続けられたのです。

    即ち土の生命を繋いできたのです。ところが昭和30年頃から近代農業と称して省力化や機械化が普及して化学肥料が使用されるようになり、牛馬の必要もなくなり稲藁(わら)もなくなり、重労働だったたい肥作りは誰もやらなくなりました。

    サプリメントのような化学肥料はそれまで先人たちが入れ続けてくれたたい肥のおかげで素晴らしく健全だった田畑の地力のせいで一時的には良く効き、収量も上がりました。

    しかしサプリメントはあくまでもサプリメントで主食には成りえませんでした。

    肥満体で病気がちの現代人と同じく抵抗力がなく、農薬や殺虫剤、除草剤に頼らなければ収穫出来なくなってしまったのです。

    現在の田畑はサプリメント的な部分的な養分の過多と微量要素の不足、微生物やミミズ等生物の不在で非常に不健康であり、瀕死の成人病状態なのです。

     

     

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